フェイトさんの誕生日(後編)

 

 

「さぁ始まるよ。一年一度のお祭り騒ぎっ!

この日ばかりは、フェイトちゃんに何を言われても逆らえないという、もうなのはさんにとっては屈辱的な日ですよ。

でもたまには受けもやってみたいっ! だから良し!!」

 

 

 

「年中受けしかない俺へのあてつけか……。いいだろう、受けて立つ」

 

 

 

「え? え? なになに、何が始まるの?」

 

 

 

「今です、みなさん! 紐を引いてください!!」

 

 

 

『わあぁぁぁ!!!(歓声)』

(解説すると、くす球が割れて、中からお誕生日おめでとう的なメッセージが出てきたということです)

 

 

 

「み、みんな……。私の筋謝肉祭を、ここまで祝ってくれるなんてっ!!」

 

 

 

「ありがとう!!」

がしぃっ!!

(本当は違うんだけどね……。というか、筋謝肉祭と筋肉革命ってなにが違うんだろ)」

(喜んでくれてるみたいだけど、なにやらされるんだろう……)」

 

 

 

「ふふっ、スカリも粋なことやるじゃない。

さっすが科学者!! くす球なんて私たちじゃ作れないもんね!!」

 

 

 

「え、ええまぁ。(科学者はまったく関係ないと思いますが……。

というか、この人たちくす球も作れないんだ……)」

 

 

 

「一番スバル、振動破砕でナンバーズを倒します!!」

 

 

 

「ちょ! おま!! マジやめてください。

17話のスバルはマジでやめてくださいっ!!」

 

 

 

「よっしゃあ! 回転数上がってきたぜ!!

(説明しよう! スバルはバカなので(いろんな意味で)話を覚えていないのだ!)」

 

 

 

「キラークィーン! 爆発で気を逸らさせろ!!」

 

 

 

……

 

 

 

「あれ? アタシ何しようとしてたんだっけ。

まあいいや、おなか減ったな〜」

 

 

「中々いい出し物だった。では、次は誰が出る?」

 

 

 

「え〜と……あたしとなのはさんで」

 

 

 

「ショートコント。『少し頭冷やそうか』なの!」

 

 

 

「ふぅ……ティアナが私に逆らってからもう三年か……。

私は歳を取らないけど、ティアナは殆ど同い年になっちゃったんだね」

 

 

 

「いきなりすごい設定だなぁ……」

 

 

 

「そして、ティアナが死んではや五年。

月日が経つのは早いものだね」

 

 

「それじゃ計算が合わないよっ!!」

 

 

 

「よし! 暇だからティアナの頭を冷やしに行こう!!」

 

 

 

(……つっこみたいけど、けど! 私のキャラじゃないっ!

ああ、はやくこのショートコント終わって!!)」

 

 

 

「やっほ〜ティアナ。早速だけど頭冷やそうか!」

 

 

「は? 私はティアナじゃないが……ってちょっと待て! 何をする気」

 

 

 

「ぎゃあああああああ!!!」

「どーん……汚い花火だぜ」

 

 

 

『まさかのエンディング!!』

 

 

 

「うむ、今のは中々に笑えたぞ」

 

 

 

「(あれが笑った顔なんだ……)」

 

 

「三番エリオ、重量挙げです!

僕はフェイトさんより重いものは持てません!!(殺し文句です)」

「エリオ……大胸筋に触ってもいい?(殺し文句です)」

 

 

 

「四番キャロ、竜魔人になります!」

(腕のが竜の紋章です)

 

 

 

「全開! 竜闘気(ドラゴニックオーラ)!!」

その時、キャロの中でなにかが切れた

 

 

「グオゴゴゴ……」

 

 

「さすがは竜の騎士ッスね〜」

「ああ、アイツならきっと大魔王バーンを倒してくれるさ!」

(やばいなぁ、みんなノリノリなのにアタシだけついてけないとか言えないし。

なにあの変身は。戦闘機人とかそういうレベルじゃないよ!)」

 

 

 

「さすがキャロ……! こういうときの為に

キャロの筋肉は24時間、いつだって暖まってるんだね!!」

 

 

「あの現象すら筋肉で済ませるのかぁーっ!?」

 

 

 

「ふふっ。ナンバーズのみんなも、筋肉ランド……夢の国へご招待だよ!!」

 

 

 

「ふむ……筋肉もいいものかもしれんな」

「ちょ! トーレはのうみそ筋肉だからいいかもしれないけど、アタシはヤだかんね!」

「筋肉……筋肉……う〜ん」

「ディエチも悩まないでよ!」

「お嬢様はどうなさいます? 筋肉ランドですよ、見るからに暑苦し……たくましそうじゃないですか」

 

 

 

「……ステルス迷彩」

 

 

 

(ええっと、これは私のシルバーカーテンで隠してくれって事なのかしら……?

というかなんでこの子はメタルギアの知識なんてあるんだろ、ゼストの趣味?

とにかく教育を大きく間違えてることだけは確実ね)」

 

 

 

「なんというかわいらしさだっ!!」

手塚の急所に当たった! 効果は抜群だ! 

手塚はマヒした! さらに前かがみになった!!

 

 

 

「危ない! キャロさんの竜闘気が膨れ上がってます!

私の予知だと、手塚さんが止めると成功すると出ています!!」

 

 

 

「ベギラマー!!」

 

 

『って弱っ!!』

 

 

 

「ぬうっ! いいボレーだ……だが!!」

 

 

 

「この『トライデント手塚スマッシャー』の前では塵も同然!!」

 

 

 

「何か劇場版オリジナルみたいなやっつけ技やってる───っ!!」

 

回想が始まります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「突如、地球に隕石が落下し、付近に居た住民(恐竜)に被害をもたらした模様です。

なお、この隕石による津波の影響はありません」

 

 

 

 

(またなのはか……)』

 

 

 

「以上、俺とキャロの出し物で

『劇場版なのはの王子様〜ロリと眼鏡と、時々メテオ』だ。

監督、脚本、主演はもちろんこの俺だ」

 

 

 

「……高町家の反応が非常にシュールだったな」

「というか、よく出演OKしたな」

 

 

 

「あれあれ〜? シグナム今さら復活したの?

あなたの皮膚と骨の間にある、その薄っぺらいのは何? まさかそれが筋肉!?」

 

(うざいな……本当にうざい)」

 

 

 

「さぁ、最後は盛大に飾るよっ!!

一人一言メッセージを言いながら、フェイトちゃんを殴って!!」

 

 

 

「フェイトさん。これ、誕生日プレゼントの筋肉革命

なのはさんのお兄さんに頑張ってもらった『お兄ちゃんCD』です」

 

 

「むしろ私が欲しいわ」

 

 

 

「私からは、手塚さんの写真集を送ります!

この世に一冊しかない、フェイトさんのためだけの筋肉ですよ!!」

 

 

 

「近頃お前の竜が飛び回っていると思ったら、そういう魂胆だったか」

 

 

 

「アタシからは、殴っても絶対に壊れないし、弾力もある

ティアナ型サンドバッグをプレゼントします!」

 

 

 

「もうどうにでもして」

 

 

 

「私たちからは、理想的なトレーニング法を記した本

『背中に鬼を描くには』

をプレゼントしますよ」

 

 

 

「額に出ることもあるの」

 

 

 

「私からは教団のお金を送ります」

 

 

 

(敬虔な信者が居る限り、聖王教会の資金は不滅です!)」

 

 

 

「ジョジョの奇妙な冒険を全巻差し上げます」

 

 

 

 

 

『ちょっと待って!! それはみんな共通の財産にしよう(なの)!!』

 

 

 

「……超兄貴

 

 

 

「……俺の下でAGAKE

 

 

 

「なんか上げるのすごい嫌そうだね」

「多分お気に入りだったのね」

「ヴィータ副隊長は、何を思ってアレを選んだんだろう……」

 

 

 

「そして私からは、アンリミテッド・サガ」

 

 

 

(思いっきり在庫処分だぁ───!!)」

 

 

 

「そして、最後は俺だ……。

フェイト、デバイスを取れ。そしてコートに入るんだ」

 

 

 

「手塚くん……それが君のプレゼント、いや筋肉なんだね」

 

 

 

「はぁっ!!」

 

 

 

「いらっしゃいませぇ! こちら筋肉バーとなっておりまぁす!!」

 

 

挿入歌『KINNIKU Sensation〜筋肉のよりどりみどり〜』

 

 

 

「出るよ、手塚くんの全力全開!!」

 

 

 

「うおおおぉぉぉぉぉ!!」

 

その時、奇跡が起こった。

 

 

「えええええ!? こ、これって春にしか咲かない、桜じゃない!!」

D.C.〜ダ・カーポ〜でお馴染みのアレですね!!」

 

 

 

「手塚ゾーンは自分を軸に大気を操る、青学テニス式の超高位魔法。

今、この空間を手塚君に支配してもらうことで、一時的に春の気候を呼び寄せたってわけなの」

 

 

 

「手塚くん……」

 

 

 

「フェイト。二ヶ月前、模擬戦で戦ったことを覚えているか?」

 

 

 

「フェイト。お前は……お前は青学の柱になれ」

 

 

 

「ここは青学じゃねーけどな」

 

 

 

「そう、今からこの機動六課は解散しますが……。

新しく青春学園中等部として生まれ変わります!」

「え、マジだったのか……」

「私も今知ったぞ……」

 

 

 

「フェイトさん! これからも頑張ってください!!」

「ほら、筋肉筋肉ーっ!」

 

 

 

「あのね、私だっていつも筋肉筋肉言ってるわけじゃないんだよ?」

 

 

 

「やってみようか、ティア!」

「そうね、私も筋肉には興味があったからね!」

 

 

 

「どうするテスタロッサ? あいつら、このままだとただの筋肉素人で終わるぞ。

いいのか、それで」

 

 

 

「まったく……みんな、のうみそ筋肉なんだから!!」

 

 

 

「おっしゃ、筋肉、筋肉〜!」

 

 

 

「筋肉いぇいいぇ〜い! 筋肉いぇいいぇ〜い!!」

 

 

 

「筋肉、筋肉〜!」

 

 

 

「筋肉いぇいいぇ〜い! 筋肉いぇいいぇ〜い!!」 

 

 

 

「ああ……世界が筋肉に包まれていく未来が見えます!!」

 

 

 

なのはの王子様 完!

ご愛読ありがとうございましたっ!

 

 

 

 

 

「み〜んなうちのことなんて忘れて、筋肉、筋肉か……。

ええな、そんなネタ要素あって……」

 

 

 

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